Netscape完全終了

悲しい歴史の終幕~AOL、Netscapeブラウザ開発事業から撤退へ

ネットスケープしばしNetscapeブラウザのために黙祷を捧げよう。
1994年10月、初の商用インターネットを立ち上げたブラウザ「Netscape Navigator」が、2008年2月1日付けで逝く。1998年11月にNetscapeを$4.2B(42億ドル)で買収したAOLが本日(米国時 間12/28)、ブラウザ開発事業撤廃を発表する。ブラウザは現在バージョン9。
2007年12月29日TechCrunchの記事より引用


ed39c46a.pngTechCrunch Japaneaseの記事によると、かつてはMicrosoftとブラウザ戦争を繰り広げ、経営難からAOLに吸収された後も細々と公開されていた、あの「Netscape Navigator」がついに開発終了となるようだ。

私が「WEBサイトのデザイン・制作」を仕事として納品したのは、ちょうどNetscape 2.0が発表された1995年だった。それ以前は、WEBブラウザと呼べるのかどうか分からないような「MOZAIC」しかなかった所に、彗星のようにあ わられたのがNetscape 2.0だった。正に革命的なプロダクトだったし、自分にとってその後の人生をとりこにする衝撃の出会いだった。

一時期はパソコン雑誌の付録のCD-ROMには必ず収録されていたり、 市販のパソコンにもプリインストールされていたりと、たしかにver.3までは間違いなく王道だったが、ver.4で「コミュニケーター」なんて呼びはじ めて、頼んでないのにメーラー付いてきたことと、どうしようもなく重い事、不思議な動きをするブラウザのクセなどが重なって一気に廃れてしまった。もとも と薄暗いグリーンのCIがパッとしなかったのと、更にいろいろUIやら機能やらがコテコテと加わったことで、ウザイ感が急速に増してしまったという感じ だ。

Netscapeの商品パッケージさらに、今となってはWebブラウザに金払うのはバカバカしいと笑われそうだが、Netscapeの初期のころは安価ではあるけど、ビックカメラの店頭で売ってたよね。この頃はまだ「正式版は買うもの」という風潮があったのだよ。

反面IEは、3までのダメダメっぷりが4で解消され、配色に関しても4から5へ移行する過程で、明るく爽やかなものへと変貌を遂げ、Netscapeの対 極に位置していた。WINDOWSのOSに引っ掛けて無料でバンドルしていたMicrosoftのグレーな戦略が大きな原因なのは当然だが、デザイン的な 意味では、IEが5に移行した際に「お気に入り」の背景が白に変更されたのが決定的なポイントだったと言えるのかもしれない。

ちなみに、JavaScriptを開発したのは当時NetscapeにいたBrendan Eich氏。David FlanaganのJavaScript第5版にはNetscape関係者への謝辞がある。第4版についてはNetscapeの関係者の名前があるが、第 5版ではBrendan Eich氏もMozilla Organizationの所属。まさに時代の流れなのだろう。

現在の世界シェアは たったの0.6%とのことで、対するIEは77.35%Firefoxは16.01%と、 すでにFirefoxにその役目を譲った感もある。ユーザーや、特にWEBサイト制作を生業とする者にとって、Netscape 4のどうしようもなさに頭を痛めた向きも多いだろうと思うが、 やはりかつての人気者の末路と終焉を目の当たりにすると感慨深いモノがある。公式ブログ記事“End of Support for Netscape web browsers”によると、 2008年2月1日をもってサポートが終了される。この記事では、Firefoxへの乗り換えを勧めている。

ネットスケープBLOG
End of Support for Netscape web browsers

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